南アルプス 大武川一ノ沢大滝
篠沢大滝キャンプ場から先の林道ゲートからスタート
2018年5月4日訪問
甲斐駒ケ岳のふもとを流れる大武川の下流部一ノ沢に行ってきました。
一ノ沢の上流部には100mを超す大滝があり、冬場は結氷することからアイスクライミングでも有名な滝です。
まずは篠沢大滝キャンプ場を通り過ぎ、林道ゲートの手前まで車で行く事が出来ます。
ここからは徒歩で林道沿いを歩いて行きますが、地形図などでは大武川を渡るように林道は延びていますが、実際には橋は無く左岸沿いの新しい林道を進んでいきます。
対岸奥に一ノ沢が見えてきたので、ちょうど川へ降りられそうなポイントがあったので、ガードレールがへこんだ所から沢沿いへと向かいます。
(他にも更に上流の堰堤上流から対岸に渡れるようです。)
川幅はそれほどないが、水も多く流れが緩やかな場所を選んで右岸側へと移動し、一ノ沢へと向かいます。
一ノ沢の出合いから上流へと進むと昔あったであろう橋の基部が残されており、上流には堰堤も見えます。
一ノ沢大滝へは出合いから沢沿いを進むか、尾根を登りその後再び沢へと合流するルートがありますが、今回は高低差はありますが、安全であろう尾根ルートを選択し進みます。
尾根ルートは一旦沢から離れるので沢から少し離れた登りやすい場所を探して登っていきます。
最初はやや不明瞭な道も次第にはっきりとし、途中途中に目印もあり迷うことは無いでしょう。
地形図で見るとP1393の尾根が目標点、約500mを登りますが、ほぼ登り一辺倒なのでペースは上がりません。
登り始めてからおよそ1時間10分ほどでP1393地点に到着
ここからは進路を変えて一気に200m近く下り一ノ沢へと向かいます。
途中までは尾根を下るような感じで、途中からは完全な斜面を下り最後はルンゼを慎重に下っていくと、ここしかないというポイントで一ノ沢に合流します。
降り立ったポイントには目印もあるので帰りも迷うことは無いでしょう。
ここから一ノ沢を遡って大滝へ向かいますが、すぐに綺麗な渓流瀑が見えてきます。
3段15m程でこの滝は左岸を巻いて行けます。
更に進むと下の大滝と呼ばれる直瀑が見えてきます。
高さは30mも無い位、もう少し水量があれば見応えがあるかも知れません。
この滝も左岸を巻いて越えて行きます。
下の大滝から先は渓流瀑や岩場が続きますが、そのまま沢沿いであったり両岸を巻いていく事が出来ます。
すると目の前に大滝が見えてきます。
100mはありそうな段瀑で、水量はそれほど多くはないので迫力と言う点では少し欠けるかもしれませんが、花崗岩の間を落ちる姿はとても雄大です。
この日は風も強く時折り飛沫が勢いよく空を舞い滝水が光に当たり輝く姿がとても印象的でした。
帰りは来た道をそのまま引き返しますが、P1393までの登り返しと一辺倒の下りはかなり堪えました。
ルート図(GPSログは記録していないので、おおよそのルートになります。)
2018年5月4日
5:20林道ゲート-5:45一ノ沢出合-6:55P1393-7:20一ノ沢-7:30下の大滝-8:20大滝9:50-10:15下の大滝10:30-11:05一ノ沢-11:45P1393-12:35一ノ沢出合-13:00林道ゲート