今回のご相手は以前から何度もお世話になっている豊場さん、随分前から計画して行きたかった聖沢の大滝を見てきました。
豊場さんとは3年ぶりの再会で2009年8月に岐阜の滝で一緒でしたが、11日早朝に静岡で大きい地震があり我が家に被害があった為、メインの滝に行く前に私だけ退散し、残念な別れ方をしていました。
そんな事もあり豊場さんとの再会は自分の中で止まった時計を進められる再スタートだと勝手に思っていました。
さて本題に入り今回のメインは大滝を見ること、余力もあれば他の滝も見ようと計画していましたが、
実際には大滝に行くまでで体力を使い切り他の滝を見るなんて余裕はありませんでした。
訪問当日の集合時間は朝の6時、そのために金曜日は仕事を早く切り上げ9時には布団に入ってみるものの、なかなか寝付けない….。
結局深い睡眠も取れないまま2時過ぎに起きだし予定より早めに家を出て、畑薙第一ダムに向け出発。
集合時間より1時間ほど早い5時過ぎに到着、2.3分も経たないうちに豊場さんも到着、お互いあまり寝れなかったようで、再会を喜びつつ朝食を取りながら出発の準備に取り掛かります。
今回自分の頭の中での計画では聖沢のある聖岳登山入口までは自転車を使い1時間~1時間半、
登山口から聖沢吊橋までは1時間、聖沢の遡行は1時間で到着まで3~4時間で考えていましたが、
実際にはその倍近くかかってしまい計画の甘さを痛感しました。
折り畳みのMTB26インチに空気を充分入れて6時10分沼平のゲートを通過してスタート。
沼平ゲートにて出発の準備
最初からダート路となり、緩やかな登りが続きますが漕げるレベルなので快調に進んでいきます。
ゲートから20分ほどで枯木戸沢を通過、40分ほどで畑薙橋と順調に進んでいきます。
畑薙橋を過ぎると対岸に赤崩の姿が見えて下部には滝の姿も見えます。
赤崩、対岸には滝が見える
ここまではペダルを漕ぎ快調に進んで来ましたが、徐々にアップダウンが激しくなり、
漕いで進む事ができない場所も増えてくるので自転車を押して進む回数も増えてきます。
ゲートを出発してから2時間ようやく赤石ダムが見えてきます。
ここまでの走行距離は12.5km程、ダムを超えるまでは舗装された急坂が待っています。
ようやく登場の赤石ダム
赤石ダムが見えてから20分ほどでようやく新聖沢橋に到着、橋を渡った後も上り坂が続くので自転車は
橋のすぐ近くの木陰に止め、400m先にある登山口入口まで歩きます。
沼平ゲートから出発しておよそ14.5km、ようやく聖沢登山口に到着、結局ここまで2時間30分を要してしまいました。
聖沢登山口標識
登山口で大休止し、再び徒歩で聖沢吊橋まで向かいます。
聖沢登山口最初の急登
入口から最初は一気に200m程上る急登が待ち構えており、ゆっくりと進んでいきます。
30分弱で急登も終わり、そのあとは緩やかな道が続きますが、思っていたよりも距離が長く、結局聖沢の吊り橋まで1時間半近く掛かってしまいました。
聖沢吊橋
吊橋に着き早速沢登りの準備に取り掛かります。
ここで不要な道具は置いていきなるべく軽量化を計ります。
準備と休憩をし、いよいよ聖沢の遡行に入ります。
聖沢入渓点、大岩が多い
入渓してからすぐに大岩が重なり沢沿いを行くというより大岩をよけながらルートを選んでいきます。
出発してから15分ほどで釣りをしている人を発見、釣り人に断りを入れて先に進みますが、「荒らさないでくれ」と自分勝手な言い分を言われ腹が立ちますが、そこは我慢。
小滝の右岸沿いを残置ロープを使い巻いていきます。
小滝の高巻きは残置ロープを使用(写真は帰りの時)
すると入渓からたった20分ほどで大滝が姿を現しました!
聖沢大滝と取水堤
大滝の下部には立派な取水堤が鎮座しさらに下には7m程の滝が行く手を阻みます。
滝の左側に残置ロープがあり、随分古く下の方は濡れて解けてますが、何とか使えそうな状態。
7m滝は左側の残置ロープを使い登る
まずは持ってきたロープを体に着け、あとは空身になり左側の壁に取り付きフリーで登ります。
残置ロープを持ちながらホールドは割としっかりしているので少し緊張しましたが何とか登りきります。
ここで体に着けていたロープをダブルで降ろし、2人のザックを持ち上げます。
ここで少し意思疎通がうまくできず四苦八苦(というよりも自分の知識不足、豊場さん勉強しておきます)
豊場さんも2つのロープを使い難なく登りきり次は取水堤が目の前に現れます。
立派な取水堤
ここも取水堤の左側に設けられた残置ロープを使い登っていきますが、少々登りにくいので慎重に進みます。
取水堤の左側を残置ロープを使い登る
登り切ったら取水堤の脇に取り付けられた梯子ステップの上り下り、ここまでくれば大滝までもう少し、いよいよと気持ちが高ぶってきます。
取水堤脇の梯子ステップが続く
そして最後の梯子ステップを下り立つと丁度取水堤の上に到着、ここで大滝の堂々とした姿を見ることできます。
聖沢大滝と小垂
出発してから6時間、疲れましたがそんなことを忘れさせてくれる豪快な姿に大満足。
早速写真を撮りながら持ってきたキュウリを聖沢の冷たい沢水に浸け冷やします。
冷えたキュウリは疲れた体に最高のご馳走、美味しく食べその後も撮影を続けます。
ここで大滝の右側を登り滝の直下まで行き対岸に渡りましたが、直下は物凄い水飛沫で一気に体も濡れます。
それでも直下から見る姿も素晴らしくしばらく夢中で撮影に没頭していました。
大滝右岸直下から
13時近くになると滝の向きは東向きの為、滝に陽が当たらなくなりここで持ってきたおにぎりを食べしばし休憩。1時間半ほど滝下に滞在し名残惜しいけど帰る時間、考えたくはない長い帰り道、来た道をゆっくりと降りていきます。
滝の下降は帰りも空身でロープを使い降りて、ロープを使いザックを降ろします。
難所はここだけなので少しほっとしながら聖沢を下降、14時半に吊橋に到着。
沢装備を解き、登山装備に変え休憩を挟み長い登山道をひたすら歩きます。
16時に登山口に到着、ここでまた休憩し再び林道を歩き16時20分に自転車のあった場所に到着
ここからまた14km先の沼平ゲートまで帰ります。
新聖沢橋に止めた自転車ここから沼平ゲートまで14km
帰りは標高差で170m程下るので行きよりは多少楽で下り坂は軽快に進みますが、ちょっとした上り坂は体力が残っておらず自転車を押して進むしかありません。
延々と続く林道、凸凹も多数あり気は抜けない
そんな繰り返しの中、終盤の5km位は最後の力を振り絞りラストスパート、自転車を乗り出して2時間、18時20分ようやく沼平ゲートに到着。帰りは5時間ほどで戻ってきましたが、それにしても疲れました。
ようやく到着の沼平ゲート(写真を撮り忘れたのでこれは去年訪れた枯木戸滝訪問時の写真)
車で自宅に帰る途中も富士見峠は通行止めなので大日峠経由の口坂本を通る狭い道、井川あたりから物凄い睡魔に襲われ何とか走り続けますが、大日峠でギブアップ。
豊場さんには待ってもらい15分程仮眠、少し楽になり再び狭い道をひたすら市街地に向け走り、21時過ぎに自宅に到着、無事に帰ってくることができました。
翌日は二人とも疲れが残っており、七段沢と黒樫沢を見て滝見は終了。
沢口沢の天神滝の入口まで案内して今回は解散となりました。
豊場さんには今回もいろいろ助けて頂き感謝、感謝!
まだまだ行きたい所もあるので今後もよろしくお願いします!
コースタイム(8月25日:時間はデジカメ記録)
沼平ゲート6:10~8:35聖沢登山口8:54~10:18聖沢吊橋10:39~11:58聖沢大滝13:25~ 14:30聖沢吊橋14:46~15:57聖沢登山口16:12~18:23沼平ゲート
Yahoo!ブログより2012年9月15日午後 1:36投稿の記事